一人の時間を、ひとりぼっちにしない。お散歩同行から生まれる安心
執筆:みんホゴ編集部|監修:株式会社APLUS(みんホゴ)
この記事の要点
- 高齢の利用者様のお散歩は健康管理だけでなく外出のきっかけになる
- 職員の同行による見守りが安心して歩くための支えになる
- 散歩中の会話が一人で過ごす時間の孤独や不安をやわらげるきっかけになる
- 体調や体力に合わせて無理のない範囲で歩くことが必要
- 毎日の小さな外出や交流も安心して暮らすための大切な時間になる
一人の時間を、ひとりぼっちにしない。お散歩同行から生まれる安心
結論からいうと、高齢の利用者様にとって散歩は、健康管理のためだけではなく、人とつながりながら安心して外に出るための大切な時間にもなります。
今回、体重の増加を気にされている高齢の利用者様が、「少し歩いたほうがいいかな」とお散歩に出ることがあります。
そんなとき、職員が一緒に歩き、見守りを行うこともあります。
ただ歩くだけではありません。
「今日は体調どうですか?」
「ちょっと休憩しましょうか」
そんな会話をしながら歩くことで、健康管理だけではなく、一人で過ごす時間に感じやすい孤独や不安にも寄り添える時間になります。
お散歩とは、健康管理と人とのつながりをつくる身近な活動である
お散歩とは、歩くことを通じて身体を動かしながら、外の空気や季節を感じ、人との交流にもつながる身近な活動であるといえます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者について、個人差を踏まえながら、今より少しでも多く身体を動かすことがすすめられています。
具体的には、歩行またはそれと同程度の身体活動を1日40分以上、約6,000歩以上行うことが目安として示されています。ただし、すべての高齢者が同じ量を歩く必要があるということではなく、体力や健康状態に合わせて調整することが大切です。
だからこそ、「6,000歩歩かなければ」と頑張りすぎるのではなく、
- 今日は少し外に出てみる
- 近所をゆっくり歩いてみる
- 疲れたら休憩する
- 無理な日はお休みする
というように、その日の状態に合わせることが大切です。
体重の増加が気になるから、今日もお散歩へ
「少し歩こうかな」が外に出るきっかけに
高齢の利用者様の中には、生活の中で運動する機会が少なくなり、体重の増加を気にされる方もいます。
「最近ちょっと体重が増えてきたから、歩いたほうがいいかな」
そんな一言が、お散歩を始めるきっかけになることがあります。
一人で歩ける方であっても、その日の体調や気分によっては、外に出ることに少し不安を感じることがあります。
そこで、職員が同行して見守りながら、一緒に歩くことがあります。
歩くペースを合わせたり、途中で休憩したり、体調を確認したり。
特別なことをしなくても、隣に誰かがいるだけで「ちょっと行ってみようかな」と思えることがあります。
「一緒に歩く」ことで会話も生まれる
散歩の良さは、体を動かすことだけではありません。
歩きながら、
「今日はいい天気ですね」
「この花、きれいですね」
「最近どうですか?」
といった何気ない会話が生まれます。
家の中で一人で過ごしていると、どうしても人と話す機会が少なくなることがあります。
だからこそ、職員と一緒に外へ出て、話しながら歩く時間は、気分転換にもなります。
一人の時間をなくすのではなく、「ひとりぼっちだ」と感じる時間を少しでも減らす。
そんな気持ちで寄り添うことも、日々の生活支援の一つです。
孤独による不安にも寄り添うお散歩
「誰かが一緒にいる」という安心
高齢になると、以前より外出する機会が減ったり、人と話す機会が少なくなったりすることがあります。
すると、
「今日は誰とも話していないな」
「一人でいるのは少し寂しいな」
「何かあったらどうしよう」
と、不安を感じることもあります。
もちろん、散歩に同行したからといって、孤独そのものがなくなるわけではありません。
それでも、職員と一緒に歩くことで、少なくともその時間は誰かと会話をしたり、外の空気を感じたりできます。
厚生労働省の身体活動に関する情報でも、外出や社会参加は身体活動を増やす機会として紹介されています。また、地域活動や友人との外出など、人とのつながりを大切にすることもすすめられています。
健康だけでなく「心の安心」も大切にする
支援というと、「食事を用意する」「住まいを探す」といった生活に必要なことを思い浮かべるかもしれません。
でも、毎日の暮らしを支えるうえでは、
「今日は誰かと話せた」
「外に出られた」
「一緒に歩いてもらえて安心した」
という小さな出来事も大切です。
お散歩への同行も、その人が安心して毎日を過ごすためのサポートの一つです。
注意点|無理をしないお散歩が大切
健康のために歩くことは大切ですが、無理をして長い距離を歩く必要はありません。
特に高齢の方の場合、体力や持病、足腰の状態などには個人差があります。
散歩をするときは、
- その日の体調を確認する
- 天候や気温を確認する
- 疲れたら休憩する
- 水分補給を意識する
- 転倒などに注意する
- 必要に応じて医師など専門家へ相談する
といった配慮が必要です。
厚生労働省も、高齢者については個人差を踏まえて身体活動の強度や量を調整し、可能なものから取り組むことをすすめています。また、転倒や持病の悪化などのリスクがある場合は、健康状態に応じた適切な活動量を考えることが重要です。
「今日は近所を少しだけ」
そんな日があっても大丈夫です。
大切なのは、無理をすることではなく、その人が安心して続けられる方法を一緒に考えることです。
一人で抱え込まず、安心して暮らせる場所を考える
高齢になり、
「一人で暮らすのが少し不安になってきた」
「今の住まいでこの先も生活できるだろうか」
「生活保護について相談したいけれど、どこに相談すればいいかわからない」
と感じることもあるかもしれません。
そんなときは、住まいや生活のことを一人で抱え込まなくて大丈夫です。
みんホゴでは、大阪市を中心とした大阪府・神戸市など関西圏で、生活保護に関する相談や申請サポート、福祉事務所への同行を無料で行っています。
また、賃貸やグループホームなどの住まい探しについても相談できます。
「一人で生活するのが不安」
「誰かに相談しながら住まいを探したい」
という方も、まずは現在の状況を聞かせてください。
生活保護を利用できるかどうかは、本人の収入や資産、生活状況などを確認したうえで福祉事務所が判断します。
最初から「自分には無理かもしれない」と決めつけず、相談することから始めてみるのも一つの方法です。
LINEは24時間受け付けています。電話での相談も毎日21時まで、日曜・祝日も対応しています。
一人の時間を、ひとりぼっちにしない。
今日も誰かと一緒に歩けたこと、少し話せたこと。
そんな小さな安心を積み重ねながら、これからの暮らしを一緒に考えていきます。
執筆
みんホゴ編集部
生活保護・住まい支援の相談スタッフ
大阪を中心に生活保護の申請サポートと住まい探しを支援する「みんホゴ」(株式会社APLUS)の編集チーム。現場での相談・申請同行の経験に基づいて記事を執筆しています。
監修
株式会社APLUS(みんホゴ)
大阪府指定 居住支援法人(登録番号:大居232)
大阪府指定の居住支援法人として、生活保護を利用する方の住居確保と申請サポートを行っています。掲載内容は現場での支援実務に基づいて確認しています。
運営者の詳細は運営者情報・支援方針をご覧ください。