家族に知られず生活保護を申請したい|住まい探しと相談のポイント
執筆:みんホゴ編集部|監修:株式会社APLUS(みんホゴ)
この記事の要点
- 家族に知られたくない事情があっても生活保護の申請を相談できる
- 扶養照会は生活保護を受けるための要件そのものではない
- DVや虐待などの事情がある場合は福祉事務所に具体的に伝えることが重要
- 住む場所が決まっていなくても生活保護の相談窓口に相談できる
- みんホゴでは生活保護の相談から申請同行、住まい探しまで無料でサポートできる
家族に知られず生活保護を申請したい|まず知っておきたいこと
家族に知られず生活保護を申請したい場合でも、まず福祉事務所に相談できます。
ただし、生活保護の手続きでは、親や子、兄弟姉妹などの扶養義務者について確認が行われ、状況によっては扶養照会が行われることがあります。そのため、「絶対に家族に知られない」とは言い切れません。
一方で、家族と長期間連絡を取っていない、DVや虐待を受けているなど、家族からの援助が期待できない事情がある場合は、その事情を福祉事務所に伝えることが大切です。
大阪市も、生活保護の申請は国民の権利であると案内しています。申請したら必ず受給できるという意味ではありませんが、生活に困っている場合は一人で抱え込まず相談することが大切です。
家族に知られず生活保護を申請することはできる?
扶養照会とは?
扶養照会とは、親族に生活費などの援助ができるかを確認するため、福祉事務所が扶養義務者に問い合わせることです。
生活保護では、申請後に親、子、兄弟姉妹などについて、交流状況や職業、収入などを確認し、必要に応じて援助の可能性を照会することがあります。大阪市の「生活保護のしおり」でも、長期間連絡を取っていない場合や、家庭内暴力・虐待を受けていた場合など、扶養援助が期待できないケースについて説明されています。
ここで重要なのは、「扶養照会がある=家族の援助がなければ生活保護を申請できない」という意味ではないことです。
2026年4月施行の厚生労働省の生活保護実施要領等でも、扶養義務者の状況を確認することと、申請権を侵害することは別の問題として扱われています。
家族に知られたくない事情は最初に伝える
「家族に知られたくない」と思っている場合は、相談の最初にその理由を伝えましょう。
たとえば、次のような事情です。
- 家族と長期間連絡を取っていない
- 家族から暴力や虐待を受けている
- 家族に居場所を知られると危険がある
- 家族との関係が悪く、連絡を取ることでトラブルになる
- 家族に困窮していることを知られたくない
- 家族からの援助を受けることが難しい
特にDVや虐待など、家族に連絡されることで安全に関わる事情がある場合は、遠慮せず具体的に伝えてください。
大阪市も、DVや虐待、長期間の断絶など、扶養援助が期待できない事情がある場合を扶養照会を行わないケースとして示しています。
ただし、個別の事情によって対応は異なります。扶養照会を行うかどうかは、福祉事務所が状況を確認して判断します。
家族に知られたくないときの生活保護の相談手順
生活保護の相談先は、原則として現在住んでいる地域を担当する福祉事務所です。厚生労働省も、生活保護の相談・申請窓口を地域を所管する福祉事務所の生活保護担当と案内しています。
1. 今の生活状況を整理する
まず、次のことを整理しておきましょう。
- 現在の収入
- 預貯金や利用できる資産
- 家賃や住居の状況
- 借金や支払いの状況
- 仕事の状況
- 家族との現在の関係
- 家族に知られたくない理由
- DVや虐待など、安全上の問題の有無
すべてを完璧に準備する必要はありません。わからないことがあっても、そのまま相談して大丈夫です。
2. 福祉事務所に相談する
大阪市の場合は、お住まいの区の区役所などにある生活保護の担当窓口へ相談します。
「生活に困っているので生活保護を申請したいです。家族には知られたくありません」と、最初から希望を伝えるとよいでしょう。
大阪市では、申請後に訪問調査や資産調査などを行い、保護の必要性を審査します。決定は原則14日以内、特別な理由がある場合は30日以内と案内されています。
3. 家族への連絡について事情を説明する
扶養照会が心配な場合は、なぜ家族に知られたくないのかを具体的に説明しましょう。
単に「知られたくない」だけではなく、
「家族から暴力を受けたことがある」
「長年連絡を取っていない」
「居場所を知られると困る」
など、事実を伝えることが重要です。
もちろん、言いたくないことを無理に一人で説明する必要はありません。相談支援者などに同席してもらい、事情を伝える方法もあります。
住む家がない場合はどうする?
生活保護を考えているものの、「今の家を出なければならない」「家族の家には戻れない」「すでに住む場所がない」という人もいるでしょう。
生活保護の相談は、必ずしも新しい住居を自分で用意してからでなければならないわけではありません。
まず現在の状況を福祉事務所に相談し、住まいについても支援が必要だと伝えましょう。
生活保護には、家賃など住まいに必要な費用を対象とする住宅扶助があります。対象となる費用や上限額には条件があるため、具体的な金額は世帯状況や地域などを踏まえて福祉事務所への確認が必要です。
家族に知られたくない人の住まい探し
生活保護の申請だけでなく、住む場所そのものに困っている場合は、生活保護と住まい探しを別々に考えないことがポイントです。
みんホゴでは、大阪市を中心に大阪府・神戸市など関西圏で、生活保護の相談・申請サポートと住まい探しを無料でサポートしています。
対応できる住まいには、次のような条件があります。
- 初期費用0円の物件
- 保証人不要の物件
- 家具・家電付きの物件
- Wi-Fi付きの物件
- 即日入居を相談できる住まい
- 賃貸・グループホーム
「家族の家には戻れない」「保証人がいない」「今すぐ住む場所が必要」という場合も、現在の状況をそのままお伝えください。
注意点|「家族に絶対知られない」とは言い切れない
生活保護の相談をするときに最も注意したいのが、「家族に絶対知られない」と約束してくれる支援先を探すことではありません。
扶養照会については、本人が希望しない場合でも、個別の事情によって福祉事務所が必要と判断することがあります。大阪市も、扶養照会を一律に行うのではなく、個々の状況から判断していると説明しています。
そのため、
- 家族との関係
- 過去のDVや虐待
- 長期間の音信不通
- 家族に居場所を知られることで生じる危険
などは、できるだけ具体的に伝えることが重要です。
また、生活保護の受給可否は福祉事務所の判断です。みんホゴが受給を保証するものではありません。
一人で福祉事務所に相談するのが不安なら
「生活保護を申請したいけれど、家族に知られるのが怖い」
「何をどう説明すればいいかわからない」
「住む家もない」
このような状態なら、一人ですべてを解決しようとする必要はありません。
みんホゴでは、生活保護についての相談、申請サポート、福祉事務所への同行、賃貸・グループホームなどの住まい探しまで無料でサポートしています。
相談はLINEで24時間受付しています。電話も毎日21時まで、日曜・祝日を含めて対応しています。
家族に知られたくない事情がある場合も、その事情を含めて相談してください。今の状況を整理しながら、生活保護の申請と住まいについて、できる方法を一緒に考えます。
執筆
みんホゴ編集部
生活保護・住まい支援の相談スタッフ
大阪を中心に生活保護の申請サポートと住まい探しを支援する「みんホゴ」(株式会社APLUS)の編集チーム。現場での相談・申請同行の経験に基づいて記事を執筆しています。
監修
株式会社APLUS(みんホゴ)
大阪府指定 居住支援法人(登録番号:大居232)
大阪府指定の居住支援法人として、生活保護を利用する方の住居確保と申請サポートを行っています。掲載内容は現場での支援実務に基づいて確認しています。
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